消化器内科・肝臓内科
消化器内科・肝臓内科
当院院長は「消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・胃腸科認定医・H.Pylori感染症認定医・肝臓専門医」として、より専門的な診療が可能です。
食道がんや胃がん、大腸がんの早期発見に、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)が有用です。
肝臓、胆のう、膵臓疾患の発見に、超音波検査(エコー)が有用です。
消化器内科は、食道・胃・十二指腸・大腸などの消化管から胆のう・膵臓など、幅広い臓器を専門的に診る診療科です。
胃酸が食道内に逆流することで、食道内が炎症を起こす疾患です。よく診られる症状として「胸焼け」「胃もたれ」「口が苦い感じ」「のどの違和感」などがあります。多くの場合は薬物療法で改善します。
食道に発症するがんで、「のどがしみる感じ」「のどのつかえ感」などの症状がよく診られます。飲酒や喫煙の習慣がある方ではリスクが高くなります。咽頭や喉頭などの耳鼻科領域にがんがある方では食道にも重複してがんが出来る可能性があります。また欧米で多いタイプの食道がん(バレット食道がん)では胃酸の逆流などの炎症が原因となることもあります。早期の食道がんの状態で発見できると内視鏡での治療も可能となります。
胃痛を伴うことが多いですが、その他の症状として「胃もたれ」「吐き気」などの症状を引き起こすこともあります。治療が遅れると出血が続くことで貧血を招くこともあり、稀に胃に穴があくこともあります。潰瘍から出血した場合には黒色便がみられます。ピロリ菌感染や、痛み止めなどの薬剤が原因となります。多くの場合は薬物療法で改善します。
空腹時の胃痛が特徴的です。治療が遅れると出血が続き貧血を招くこともあります。潰瘍から出血した場合には黒色便がみられますが、大量に出血した場合は暗赤色便がみられることもあります。出血した場合には胃潰瘍よりも止血が困難となる場合があります。
また、十二指腸は比較的薄い膜で覆われており穴が開きやすいので注意が必要です。ピロリ菌感染や痛み止めなどの薬剤が原因となります。多くの場合は薬物療法で改善します。
胃の中で発見される細菌で、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなど様々な消化器の疾患を引き起こす原因となります。またMALTリンパ腫(悪性リンパ腫の一つ)に関与していることもあります。ピロリ菌に感染していることが分かると、直ちに除菌治療を行う必要があります。
欧米と比較し日本で多い傾向にあり、命を落とす原因として頻度が高いがんの一つです。一般的な胃がんはピロリ菌の感染が原因となります。特殊なタイプの胃がんや早期の病変を診断するには内視鏡で丁寧に観察する必要があります。早期に発見出来た場合は内視鏡治療が可能となるため、定期的に胃カメラ検査を行うことが大切です。
アニサキスはサバやイカなどの魚介類に寄生する寄生虫です。これらの魚介類を生で食べた後に激しい腹痛や嘔吐を生じます。胃カメラ検査をおこない、アニサキス本体を除去することで症状は速やかに改善します。
大腸ポリープは腫瘍性と非腫瘍性(大腸がんになるポリープかどうか)に大きく分けられます。
大腸がんになる前のより早期の段階でみつけることにより、内視鏡での治療が可能となります。症状が無く、ポリープが出来やすい体質の方もおられるため一度は大腸カメラ検査を、また大腸ポリープを治療されたことがある方は定期的に検査を受けることをお勧めします。
食の欧米化など様々な要因もあり大腸がんの発生は増加傾向にあります。腹痛、下痢、便秘、血便などの症状がありますが、無症状の時期が長くあります。排便異常、血便や便潜血反応陽性、ご家族に大腸がんの方がおられる方は大腸カメラ検査をお勧めします。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる病気で、粘血便、下痢、腹痛、発熱、体重減少、全身倦怠感、貧血などがみられます。
クローン病は、同じ炎症性の病気ですが口から肛門まですべての消化管に病気が生じることや他の疾患を合併することもあります。
いずれも原因は不明で、診断や治療が難しい疾患ですが、経験豊富ですのでご相談ください。
明確な原因はまだ不明ですが、ストレスなど心理的要因が関連していると考えられています。大腸カメラや腹部CTなどの画像検査では異常はみられず、腸管の知覚過敏や腸管蠕動運動の異常が原因となり、腹痛、下痢、便秘などの症状を認めます。
食道がんや胃がん、大腸がんの早期発見に、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)が有用です。
一般的に胆石と呼ばれているのは、胆のう内に結石が出来る胆のう結石症のことです。健診などで偶発的に見つかることも多く、症状がない場合には経過観察されることが多いです。腹部超音波検査や腹部CT検査で診断をおこないます。
胆のう内に出来るポリープであり、健康診断などで偶発的に見つかることが多い病変です。多くは良性ポリープですが、増大傾向にあるものや、10mm以上ある病変などでは腫瘍性病変である可能性があるため、精査が必要です。
大量のアルコール摂取や胆石が膵管の出口を塞ぐことで膵臓に炎症が起こり、上腹部や背部に激しい痛み、嘔吐をきたします。
90%以上は膵管に出来る膵管がんであり、他には神経内分泌腫瘍や膵管内乳頭粘液性腫瘍などがあります。
超音波検査(エコー)では胆嚢、膵臓疾患の発見が可能です。
当院では、肝炎から肝硬変、肝がんの治療まで経験のある肝臓専門医が診療をおこなっております。B型肝炎やC型肝炎は治療費の助成が受けられますので、お気軽にご相談ください。
症状がなく健診異常などで指摘されることも多いです。
肝臓だけでなく、胆のうや膵臓などの臓器が原因のこともあります。急性なのか慢性なのか、どんな症状があるのかを把握しながら検査する必要があります。
中性脂肪が肝臓に多く蓄積し、肝細胞の5~30%以上に中性脂肪がたまった状態を脂肪肝といいます。脂肪肝には、アルコール摂取の有無により「アルコール性」と「非アルコール性」に分けられ、お酒をほとんど飲まない方でも生活習慣病をはじめ肥満・糖尿病などで発症するため注意が必要です。
急性の場合は、主にウイルス(EBウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルス、A型肝炎、B型肝炎)感染が原因でおきることが多く、症状としては、黄疸、食欲不振、嘔気嘔吐、全身倦怠感、発熱などがあります。
慢性の場合は、アルコール性、B型肝炎やC型肝炎ウイルスによるものが多く、肝硬変や肝がん発生のリスクが高くなります。
肝硬変の状態になると肝臓が変形してしまい、肝機能も元通りには戻らなくなっていきます。肝硬変はさらに進行すると肝不全となり、また食道・胃静脈瘤による吐血、腹水貯留による腹部膨満や足の浮腫、肝性脳症による意識障害などの合併症を来すこともあるため、生活指導を含めた定期的な管理が必要となります。